新着情報

日本法歯科医学会 第19回学術大会 へようこそ

2024年12月30日より、日本法歯科医学会 第19回学術大会サイトが公開されました。随時、参加される皆様は新着情報をご確認ください。

会長挨拶

大会長 熊谷章子

日本法歯科医学会
第19回学術大会 大会長
網干 博文

 このたび、日本法歯科医学会第19回学術大会を2025年5月25日(日)に東京にて開催することとなりました。まずは、本学術大会の大会長を務めさせていただきますこと、大変光栄に存じます。

 さて、今年は戦後80年、歯科法医学が広く知られるきっかけとなった日航機墜落事故から40年目にあたります。また、約23万人もの死者・行方不明者を出したインド洋大津波からは20年の歳月が過ぎました。この間、東日本大震災、温暖化による未曾有の自然災害やテロ・紛争による事件・事故も頻発し、犠牲者の身元確認作業のみならず防災、救援・救護活動において歯科法医学が果たす役割は年々多様化し、増大しています。さらに、遺伝情報を扱う分野では、急速な技術革新により、ゲノムの塩基配列がより早く分析可能となり、DNAのエピジェネティック変化を利用した法医鑑定法の基礎研究も進むなど、日々新しい知見が発表されています。このような状況を踏まえ、「社会の安全・安心」をスローガンに掲げる本学会は、次の時代を見据え、これまでの活動をいま一度振り返ると同時に、今後向かうべき新たな方向性を見出す時期を迎えているのではないかと考える次第です。

 そこで本学術大会では、原点に立ち返り(原点回帰)、ヒトを探る学問である歯科法医学(Morphology × Genetics)を見つめなおす機会として、特別講演と教育講演を企画いたしました。特別講演では、東京大学総合研究博物館教授の海部陽介先生に「人間らしさをどう捉えるか ~人類進化学から考える3つの側面~」という演題で、また教育講演では、関西医科大学法医学講座准教授の橋谷田真樹先生に「ヒトをわける ~DNAによる個人識別~」という演題で、ご講演をいただく予定でございます。原人からホモ・サピエンスにいたる化石人骨の形態学的研究の専門家で、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」でメディアでも有名な海部先生と、DNA鑑定の専門家で、戦没者遺骨収集事業のDNA鑑定人としても中心的なメンバーを務める橋谷田先生は、ともに当該領域の最前線でご活躍の研究者であります。皆様と共に、ご講演を拝聴できる機会となることを楽しみにしております。さらに学術大会では、全国の会員による一般演題の口頭発表、ポスター発表や教育委員会主催の研修セミナーなども企画されております。

 会場となる日本大学歯学部は、医歯系の大学・研究所が集中する御茶ノ水地区に位置し、東京駅からの交通アクセスも良く、日曜日にはニコライ堂の鐘の音も響く比較的閑静な場所にあります。昨今、各種感染症が流行しておりますが、皆様におかれましては健康にご留意され、当学術大会に是非ともご参加いただきますよう、大会関係者一同、心よりお願い申し上げます。

日程

2025年5月24日
理事会
13:00 - 15:00
場所:日本大学歯学部 本館6階 第二会議室
評議員会
15:30 - 17:30
場所:日本大学歯学部 本館6階 第二会議室
2025年5月25日
大会
10:00 - 17:00
場所:日本大学歯学部 本館7階 創設百周年記念講堂 ほか
懇親会
17:30 - 19:30
場所:Good View Dining(大会会場から徒歩 1 分

参加費

参加費懇親会
事前登録当日受付事前登録当日受付
会員5,000円6,000円7,500円8,500円
非会員6,000円7,000円7,500円8,500円