教育委員会主催研修会

令和7年度 第2回「教育委員会主催 研修会」開催要項

テーマ

テーマ1:「災害犠牲者対応に向けて準備しよう」

テーマ2:「聞こう!語ろう!歯学部学生にむけた「虐待」に関する教育」


目的

テーマ1

  • 災害犠牲者対応での注意事項を理解する
  • 歯科的個人識別に必要な口腔内写真撮影の方法を身につける
  • 遺体の口腔内写真撮影時の注意事項を理解する

テーマ2

  • 虐待に関する卒前教育の内容と現状を知る
  • 虐待対応に必要な学部教育の内容を検討する

日時(予定)

  • 令和7年5月24日(土): 17:00~19:00
  • テーマ1, 2は同時開催

会場

日本大学歯学部本館 (実施場所は後日発表)

(〒101-8310 東京都千代田区神田駿河台1-8-13)


研修概要

テーマ1

 東日本大震災の際には、約2,600名の歯科医師が身元特定にあたりました。今後30年以内により大きな被害が予想される南海トラフ地震では、数万名の歯科医師の動員が必要と言われています。身元確認作業の迅速かつ適切な対応ができるよう、日頃からの訓練が大切です。

 本研修は、災害犠牲者対応の注意事項を理解し、歯科的個人識別に必要な口腔内写真撮影の方法を身につけていただくことを目的としています。普段から使用しているデジタルカメラで口腔内写真の記録を作成する一連の作業に取り組んでいただきます。本研修は実習形式のセミナーで、参加者が随時、インストラクターからフィードバックが受けられる体制を取っております。

タスクフォース(敬称略、五十音順):

大谷真紀(秋田大)、葛城梨江香(新潟大)、久保勝俊(愛知学院大)、熊谷章子(岩手医科大)、斉藤久子(東京科学大)、鈴木敏彦(東北大)、坂東李紗(厚生労働省・京府医)

テーマ2

 虐待対応における歯科医療従事者の役割の重要性が社会においても知られるようなりました。最新版の歯学教育モデル・コア・カリキュラムにおいても、虐待に関する項目が挙げられています。日本法歯科医学会教育委員会では2023年に国内29歯科大学および大学歯学部の歯科法医学教育の実態についてアンケート調査を実施した結果、「虐待」については、全29校中18校でその教育を学内の教職員が担当しているという回答を得ています。その一方で、委員会内では、他大学での「虐待」の教育実態を知りたいとの声もありました。

 そこで、今回の研修会では、大学で歯科法医学教育を担当する演者の先生方に、それぞれ虐待に関する教育内容・状況をご紹介頂きます。その内容を踏まえ、参加者の皆様とともに虐待対応に必要な学部教育の内容や日頃の疑問点について意見交換を行う予定です。

予定演者(敬称略、五十音順):

石井名実子(国福大)、岩原香織(日歯大)、岡広子(広島大)、山下裕美(長﨑大)


募集対象者

  • 日本法歯科医学会の正会員
  • 第19回学術大会への申し込みを完了していること

テーマ1

  • 災害時に使用を想定しているパソコンとデジタルカメラを持参できる方
  • 実習ではデジタルカメラで撮影した画像をパソコンに取り込みます
  • 撮影データをパソコンに転送する器材(カードリーダー、ケーブル等)も各自ご用意ください
  • 研修会ではMicrosoft PowerPointを使用します。本ソフトを搭載するパソコンをご持参ください

テーマ2

  • 「虐待」について歯学部の学生がどのような内容を学んでいるのか関心のある方
  • 「虐待」に関する学生教育を担当している方
  • 歯科医師会や組織、団体での虐待防止の啓発、地域での虐待対応に関わっている方・関わろうとしている方 等
  • 歯科に限らず、様々な職種の方々の申し込みを歓迎します

定員

本研修会は、定員となり次第、募集を締め切りとさせていただきます。

定員に達した時点で、申し込みされた方全員に、改めて委員会より参加の可否を連絡させていただきます。

テーマ1:12~13名程度

  • 先着順ですが、同一所属機関からの参加は2~3名とさせていただきます
  • 歯科医師ほか警察、自衛隊、医師、看護師、歯科衛生士、行政職員など、他職種の方々の積極的な申し込みを歓迎します

テーマ2:30名程度

  • 先着順
  • 申込みに際して簡単なアンケートを実施しますのでご協力ください

申込締め切り日

令和7年5月9日(金)まで(定員制、先着順)


申込先

第19回日本法歯科医学会 学術大会HP内、教育委員会主催研修会より入力してください。


受講料

無料